目次
「安いと思って停めたのに、出庫時に想定の3倍請求された...」
こんな経験はありませんか?コインパーキングの料金体系は複雑で、看板をパッと見ただけでは気づかない「罠」がたくさんあります。 この記事では、よくある7つの落とし穴と、それを避ける方法を解説します。
1「最大料金」は1回だけかも?
こんな落とし穴
「24時間最大1,000円」の看板を見て安心して停めたのに、48時間後に出庫したら8,000円を請求された。
なぜ起きる?
「最大料金は入庫後1回限り」という条件が小さく書かれている駐車場があります。この場合、最大料金が適用されるのは最初の24時間だけ。それ以降は通常の従量料金が延々と加算されます。
具体例:30分300円、24時間最大1,000円(1回限り)
- 24時間駐車 → 1,000円(最大料金適用)
- 48時間駐車 → 1,000円 + 14,400円 = 15,400円!
※24時間以降は30分300円が24時間分(48回)加算される
対策
- 看板で「繰り返し適用」か「1回限り」かを確認
- 長時間駐車する場合は特に注意
- 不明な場合は管理会社に電話で確認
2日をまたぐと最大料金がリセット
こんな落とし穴
「当日最大800円」の駐車場に22時に入庫。翌朝8時に出庫したら1,600円請求された。
なぜ起きる?
「当日最大」は暦日(0時〜24時)ごとに適用されます。日付が変わる0時で最大料金がリセットされるため、夜遅く入庫→翌朝出庫のパターンでは2日分の最大料金がかかります。
実際にシミュレーション:22時入庫の場合
20分200円、当日最大800円の駐車場。22時に入庫すると、0時で最大料金がリセットされます。
対策
- 日をまたぐ場合は「24時間最大」の駐車場を選ぶ
- 「当日最大」は同日中の利用向け
- 夜間〜翌朝の利用は「夜間最大」のある駐車場が安心
3最大料金の「適用時間帯」に注意
こんな落とし穴
「最大1,200円」と大きく書いてあったので停めたら、それは「平日限定」。土曜日だったので最大料金は適用されず、4,800円に。
なぜ起きる?
最大料金には様々な条件が付いていることがあります:
- 曜日限定:平日のみ / 土日祝除く
- 時間帯限定:昼間最大 / 夜間最大
- 入庫時刻限定:8時〜18時入庫に限る
| 条件 | 適用される場合 | 適用されない場合 |
|---|---|---|
| 平日最大1,200円 | 月〜金曜日 | 土日祝日 |
| 昼間最大1,500円 (8-20時) |
20時までに出庫 | 20時以降も駐車 |
| 9時-17時入庫 最大1,000円 |
14時に入庫 | 18時に入庫 |
対策
- 最大料金の「適用条件」を必ず確認
- 土日祝日は特に注意(料金体系が異なることが多い)
- 入庫時刻の条件がないかチェック
4「24時間最大」と「当日最大」は別物
こんな落とし穴
「最大1,500円」としか書いてなかったので24時間最大だと思ったら、実は当日最大。23時入庫→翌朝10時出庫で3,000円に。
違いを理解しよう
| タイプ | リセットタイミング | 22時入庫→翌10時出庫の場合 |
|---|---|---|
| 24時間最大 | 入庫から24時間後 | 最大1,500円 |
| 当日最大 | 毎日0時 | 最大3,000円 (1,500円×2日) |
比較シミュレーション
同じ「最大1,500円」でも、「24時間最大」と「当日最大」でこれだけ差が出ます。入庫時刻を変えて比較してみてください。
対策
- 「24時間」か「当日」かを必ず確認
- 日をまたぐ可能性があれば24時間最大を選ぶ
- 看板に書いてない場合は「当日」の可能性が高い
5夜間料金の切り替え時刻
こんな落とし穴
「夜間60分100円」と安かったので19時に入庫。でも夜間料金の開始は20時から。1時間分は昼間料金の30分300円が適用され、思ったより高くついた。
なぜ起きる?
夜間料金は「夜」のイメージで19時頃からと思いがちですが、実際の適用開始は20時や22時からが多いです。切り替え時刻の前後で大きく料金が変わります。
具体例:昼間20分200円 / 夜間(20時〜)60分100円
19時入庫 → 22時出庫(3時間)の場合
- 19:00〜20:00(昼間1時間): 200円×3 = 600円
- 20:00〜22:00(夜間2時間): 100円×2 = 200円
- 合計: 800円
もし20時に入庫していれば → 200円で済んだ!
対策
- 昼間/夜間の切り替え時刻を確認
- 夕方〜夜の入庫は切り替え時刻後がお得
- 朝の出庫は切り替え前がお得
61分オーバーで料金が跳ね上がる
こんな落とし穴
「30分200円」の駐車場に59分駐車。あと1分早ければ400円だったのに、600円請求された。
なぜ起きる?
駐車料金は「単位時間」ごとに課金されます。1秒でも超えると次の単位料金が発生するのが一般的です。
| 駐車時間 | 30分200円の場合 |
|---|---|
| 29分59秒 | 200円 |
| 30分00秒 | 400円 |
| 59分59秒 | 400円 |
| 60分00秒 | 600円 |
対策
- 入庫時刻をスマホで記録しておく
- 単位時間を意識して出庫する
- 精算機で現在料金を確認してから支払い
7看板の小さい文字に重要情報
こんな落とし穴
大きく「最大500円」と書いてあったのでお得だと思ったら、小さい文字で「※車室番号1〜5番のみ」。自分が停めた6番には最大料金なし。
見落としやすい条件
- 車室番号限定:「1〜10番のみ最大料金適用」
- 車種限定:「普通車のみ」「ハイルーフ車は割増」
- 会員限定:「〇〇カード提示で最大料金」
- 予約車除く:「予約車は別料金」
対策
- 看板の「※」や小さい文字を必ず読む
- 車室番号の条件がある場合は該当番号に駐車
- 不安なら入庫前に料金看板の写真を撮っておく
駐車場選びのチェックリスト
入庫前に以下のポイントを確認しましょう:
- 最大料金は「24時間」か「当日」か?
- 最大料金は「繰り返し」か「1回限り」か?
- 最大料金の「適用条件」(曜日・時間帯・車室番号)は?
- 昼間/夜間の切り替え時刻は何時か?
- 単位時間は何分か?(料金の刻み)
- 「※」や小さい文字の注意書きはないか?